Sr2Ga3O6(OH)

 

[Ba2Ox(OH)y]0.55InO2の発見を踏まえて、気相水酸化物化反応による新規酸水酸化物の探索を行ったところ、新規酸水酸化物Sr2Ga3O6(OH) を発見しました(図)。この新規酸水酸化物は、ストロンチウム (Sr)、ガリウム (Ga) が六角形に配列した構造を有し、内包された水酸化物イオンは2つのストロンチウム原子に挟まれた狭い空間に偏在しています。さらに、Sr2Ga3O6(OH) は[Ba2Ox(OH)y]0.55InO2と同様に(酸)水酸化物として特異的に安定であり、約850 ℃まで水酸化物イオンを結晶構造中に保持できることが明らかになりました。優れた熱安定性を有する新規酸水酸化物の発見は、試料中に大量のプロトン源を内包しつつ高温環境下で機能しうる新しい物質群の存在を示唆し、新しい環境エネルギー材料設計への展開が期待されます。

図. 新規酸水酸化物Sr2Ga3O6(OH) の結晶構造および(酸)水酸化物の分解温度.