[Ba2Ox(OH)y]0.55InO2

 

本物質は、バリウム水酸化物層とインジウム酸化物層が積層した構造をもっています(図)。両層には単位格子の大きさが互いに整合しない「ミスフィット (misfit)」が存在し、結晶学的にも興味がもたれます。またmf-BIは、(酸)水酸化物としては特異的に安定で約700℃まで水酸化物イオンを結晶構造中に保持できることが判明しました。さらにプロトンを豊富に含む水酸化物層を有することから、外部からのプロトン供給源がなくても500℃付近でプロトン伝導性を示します。プロトン伝導体は燃料電池の電解質としての応用が期待されており、本化合物はプロトン伝導体の開発における新たな研究対象として価値があります。 

図. 新規酸水酸化物 [Ba2Ox(OH)y]0.55InO2 の結晶構造.