研究室(6階)

神奈川大学横浜キャンパス23号館の6階と7階に1つずつ実験用の研究室があり、6階では主にサンプルの調製と基本的な物性評価を行い、7階は機器室として利用しています。また、7階の実験室内に専用の皮膚計測室(高温恒湿室)があり、この部屋で皮膚の臨床試験を実施しています。

当研究室で実施している研究の多くは、企業や他研究機関との共同研究になります。知的財産権に関わる研究も多いですが、研究室所属の学生・研究員には研究成果を外部で毎年発表するようにしています。現在は、学内から進学した学生のみが所属していますが、学外からの修士課程および博士課程(社会人ドクターを含む)の学生も受け入れ可能です(但し、各年度で人数制限あり)。研究室見学や進学に関する相談等は大学または教員までご連絡ください。

研究室の装置紹介

接触角計(DMs-301、協和界面科学):固体表面の濡れ性評価のほか、懸滴法により表面張力・界面張力を測定する装置です。

表面張力計(DY-300、協和界面科学):Wilhelmyプレート法で液体の表面張力を測定する装置です。du Noüyリングを用いてラメラ長や液膜安定性試験を行うこともできます。

光学顕微鏡(ECLIPSE Si、ニコン):明視野、位相差、透過蛍光、暗視野、簡易偏光が観察できる顕微鏡です。専用のソフトウェアにより画像解析からエマルションの粒径分布が測定できます。

微小重力環境細胞培養装置(クリノスタット、CL-5100、北川鉄工所):擬似的な微小重力環境を作り出す装置です。試料台に設置可能なカメラや顕微鏡を用いて稼働中のサンプルを観察することができます。

高速液体クロマトグラフィー(HPLC、島津製作所):角層の成分分析や有効成分の皮膚透過量の定量、界面活性剤の機能性評価に使用しています。

皮表角層水分量測定装置(SKICON-200EX、ヤヨイ):皮膚表面の角層内の水分量を測定する装置です。化粧品の有用性を調べるために使用します。

その他の所有機器

卓上型水質計(MM-43X、東亜DKK)、デジタル粘度計(Visco、アタゴ)、デジタル密度計(DMA35、AntonPaar)、アッベ屈折率計(NAR-1T LIQUID、アタゴ)、カールフィッシャー(AQ-300、HIRANUMA)、プラズマ処理装置(PC-400T、STREX)、パドルミキサー(Tornado PM-203、アズワン)、超音波ホモジナイザー(Smurt NR-50M、Microtec)、ソーラーシミュレーター(HAL-320、朝日分光)、紫外可視分光光度計(U-5100、HITACHI)、フランツセル一式、経皮水分蒸散量(TEWL)測定装置(Tewameter、Courage+Khazaka)、皮膚粘弾性測定装置(Cutometer MPA580、Courage+Khazaka)、分光測色計(CM-700d、コニカミノルタ)、皮膚観察用マイクロスコープ