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研究室について
  親水性のトリアジン環と疎水性のアルキル鎖を有するトリアジンジチオールを有機溶媒に溶解させ、水を加えることにより水中において自己組織化が起こり、数10~200 nm程度の微粒子が形成されます。得られた微粒子は反応性のチオール基(-S-H)を有しているため、pHへの応答性を示すだけでなく、チオールの酸化反応によるジスルフィド結合生成により強固なナノカプセルとなります。
 
Figure 1. トリアジンジチオール誘導体によるナノカプセル作製

  このナノカプセル作製法を利用すると様々な有機分子を含んだナノカプセルを作製することができます。一例として、水溶性の染料の存在下でナノカプセルを作製することで水溶性の染料をナノカプセル中に内包させることができます。得られたナノカプセルは非常に安定で、このカプセルを再度水中に分散させても中の水溶性染料が水中に染み出すことはありません。

Figure 2. 水溶性染料のナノカプセル化
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